インドネシア、主要空港が再開 火山灰の影響で34万人が足止め
ケリー・アン記者
インドネシアでアナク・クラカタウ火山の噴火が続いている。7日には、全国7カ所の空港が2日連続で閉鎖を余儀なくされたため、約3000便が欠航となり、インドネシア全土で34万人以上が足止めされた。その後、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港など5つの空港が8日から再開した。
首都ジャカルタから150キロの位置にあるアナク・クラカタウ火山では、4日夜遅くに噴火が始まった。溶岩が吹き出し、ジャカルタやスマトラ島南端のランプン州上空を火山灰が覆っている。また、週末を通して地震活動も活発だった。
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港では7日、午後6時に予定されていた再開が見送られた。しかしその後、風が火山灰を吹き飛ばしたため、8日午前0時半に再開した。
他の4カ所の空港も、8日に再開した。これには同じくジャカルタにある、民間機と軍用機の両方に対応するハリム・ペルダナクスマ空港も含まれる。
残りの2カ所は同日午前の時点で閉鎖されたままだ。
下の航空写真では、カーソルを左右に動かすことで、アナク・クラカタウ火山とその周辺地域の通常の様子と、9月5日の様子を比較することができる。噴火が始まった翌朝の5日には、すでに火山から煙が大きく西側に流れているのが確認できる。
スカルノ・ハッタ国際空港では7日、足止めされた乗客が払い戻しを求めたり、いつ飛行機に乗れるのか最新情報を入手しようとしたりして、出発ロビーに長蛇の列ができていた。
6日に東ジャワ州の都市マランからジャカルタへ帰国する予定だったフィンナさん(46)は、フライトが何度も変更されたため、空港が大混乱だったとBBCインドネシア語に話した。
「朝の便の乗客が殺到して、非常に混雑していた。それ以降の便の乗客は、どうなるかまだ分かっていなかった」とフィンナさんは言い、「私たちは皆、フライト情報画面に釘付けになっていた」と述べた。
不確実な状況に振り回されたくなかったため、フィンナさんは一晩かけて都市間列車を2本乗り継ぎ、7日午前3時にジャカルタに到着したという。
サイの保護に取り組む活動団体「セーブ・ザ・ライノ・インターナショナル」のメンバーと共にインドネシアを訪れていたジョー・ショウさんは、「誰もが代替の交通手段を必死に考えているようだ」と話した。
当局がアナク・クラカタウ火山の警戒レベルを引き上げたことを受け、ショウさんのチームは、ジャワ島のウジュン・クロン国立公園での野営計画を中止したという。
「空港ホテルに足止めされるのは、数日で解決できる比較的軽い不便だ」とショウさんは言い、それよりも、こうした状況でサイの保護活動にあたっている現場のチームのことの方が心配だとの得た。
バリ島で1週間を過ごしたばかりの新婚のマレーシア人夫妻は、次に搭乗可能なクアラルンプール便11日までないと告げられたと話した。
マレーシア国営通信社ベルナマの取材に応じたアミル・ハムザさん(29)は、「あと5日間、ここで何をすればいいんだ? 新婚旅行の費用しか用意してなくて、きのう帰国する予定だったのに」と述べた。
「空港で数時間寝て、7日の朝の便で帰るつもりだった。まさか何日もここに足止めされるとは思っていなかった」

画像提供, Reuters
インドネシア地質庁は7日、「今後もさらに噴火が発生する可能性は依然として高い」と警告している。
インドネシア気象庁(BMKG)によると、火山灰は火山の東側(ジャワ島側)で高度6000メートルに、火山の西側(スマトラ島側)とジャワ島最西端のバンテン州の一部で高度1万5000メートルに達した。
また、直近の噴火は、6日午後8時23分に発生した。
アナク・クラカタウ火山は、ジャワ島とスマトラ島のほぼ中間に位置するスンダ海峡に位置する。
当局は、活動中の火口から半径3キロ以内への接近や活動を行わないよう警告している。スンダ海峡を通過する船舶にも、火口から半径3キロ以内への進入を禁じている。
一方で当局は、この火山の最近の活動に関連した津波警報は発令されていないと確認した。
「クラカタウの子」を意味するアナク・クラカタウ火山は、1883年の噴火後にカルデラに水没したが、1927年の海底噴火によって海上に形成された。それ以来、断続的に活動を続けている。
2018年12月に山体が崩壊した際には巨大な津波を引き起こし、400人以上が死亡した。また、スマトラ島とジャワ島の近隣沿岸部では数千人が避難を余儀なくされ、負傷した。
科学者らは、火山が崩壊した際に滑り落ちた岩塊の中には、高さが約70~90メートルのものもあったことを発見した。
太平洋には、南米大陸の南端からニュージーランドまで、全長4万キロにわたる「環太平洋火山帯」が存在する。この地帯では大陸プレートがぶつかり、地球上の地震の約90%が発生している。また、地球上の活火山の75%にあたる452の火山が点在している。
追加取材:ファリダ・スサンティ記者(ジャカルタ)、コー・ユー記者(シンガポール)











