トランプ氏、米イラン合意案の修正を要求と米メディア

アメリカ国旗を背に、茶色い革張りの椅子に座り、紺色のスーツ、赤いネクタイ、襟に星条旗のピンバッジをつけたトランプ氏が前を見て話している

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画像説明, トランプ米大統領(27日、ホワイトハウス)
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ドナルド・トランプ大統領はイランとの戦闘終了を目指す合意案について、内容の修正を要求していると、米メディアが31日に伝えた。BBCが提携する米CBSニュースによると、トランプ氏はホルムズ海峡の封鎖と、イランが保有する高濃縮ウランの引き渡しについて、修正を求めているという。ホワイトハウスは、取材に対してコメントしていない。

米ニュースサイト「アクシオス」が30日に最初に伝えたところでは、米政府特使たちがイラン側とまとめた最新の「了解覚書」(MOU)について、トランプ氏は複数の修正を求めている。覚書には、60日間の戦闘停止、ホルムズ海峡再開の呼びかけ、イランの核開発計画に関する交渉を再開するための枠組みが含まれているという。

CBSニュースによると、交渉が進めば、合意には対イラン制裁措置の緩和も含まれる可能性がある。その場合、イランは凍結されている数十億ドルに上る資産が使えるようになる可能性があるという。

イランのモハマド・バゲル・ガリバフ首席交渉官は同日、イランの権利が完全に確保されない限り、どのような取引にもイラン政府は同意しないと発言した。

トランプ大統領と主な補佐官たちは29日の会議で、イランとの停戦延長の枠組みについて「最終決定」を協議したが、次の措置が明確にならないまま終了した。

米・イスラエルによるイラン攻撃で2月末に始まった戦争の終結を目指して、アメリカとイランの交渉が続く中、米政府関係者は、アメリカとイランが28日、合意に向けた「了解覚書」について一致し、トランプ大統領とイラン指導部の承認を待っている状況だと明かしていた。

米FOXニュースは28日、トランプ氏の次男エリック氏の妻、ララ・トランプ氏がトランプ氏をインタビューした内容を放送した。その中で大統領は、「(イランが)核兵器を持たないという、その保証は絶対に必要だ。(イランは)それに同意した。とても興味深かった」と述べたほか、取引を「急ぐ必要はない」とも話していた。

29日の側近らとの会議は、重大な危機に対応する際に使用されるホワイトハウスのシチュエーション・ルーム(作戦司令室)で行われた。この会合に先立ち、トランプ氏は、交渉内容を受け入れる姿勢を示していた。

ホワイトハウス関係者はこの会議後、「トランプ大統領は、アメリカにとって有益で、自身のレッドライン(譲れない一線)を満たすものでなければ、合意しない。イランは決して、核兵器を保有することはできない」と、CBSニュースに話していた。

アクシオスによると、トランプ氏は29日のこの会議で合意案の修正をいくつか求めたほか、それ以降も追加の変更を要求している様子。

ピート・ヘグセス米国防長官は、週末にシンガポールを訪問中、イランとの取引が大統領の期待に応えられない場合、米軍はイラン空爆を再開する可能性があると述べた。

ヘグセス長官は、米軍のミサイル備蓄は湾岸地域でも世界全体でも十分にあると主張。「精巧で豊富な軍需品の均衡を保っている」と述べた。

これに対してイラン側の発言は、ホワイトハウスの主張とは様子が異なるものになっている。

国営メディアによると、イランのアッバス・アラグチ外相は「明確な結論に達するまでは(中略)今言われていることはすべて臆測に過ぎない」と述べた。

イランのタスニム通信によると、合意案についてのやり取りは「継続中で、双方は繰り返し修正を提案している」という。

イランのメディアによると、イラン政府は核開発計画に関する実質的な協議が進展する前に、凍結資産の解放が必要だとも要求している。

両国の交渉は、パキスタンが仲介している。

CBSニュースによると、アメリカ側の合意案にトランプ氏が修正を求めたのは、31日で3回目。

4月8日に停戦が発効して以来、トランプ氏は、アメリカとイランは合意に近づいており、交渉は進んでいると繰り返し示してきたが、これまでのところ正式な合意には至っていない。