ネパール水力発電所のトンネルから複数の作業員を救出 土石流発生から9日ぶり

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ネパールと中国・チベットの国境沿いの地域で大規模な土石流が8月26日に発生してから9日目の9月4日、多くの作業員がトンネルに閉じ込められているネパールの水力発電所で、作業員の救出が始まった。最初の2人を引き上げると、救助隊員は歓声を上げた。2人は直ちに病院へと救急ヘリコプターで搬送された。土石流による死者はネパールとチベットで計1301人に上り、5000人以上が行方不明となっている。
ネパール警察は4日、ネパール側の死者数が1280人、行方不明者は4798人になったと発表した。チベット側の被害については、現地当局が3日に死者は21人、行方不明者は541人になったと明らかにしている。行方不明者には、少なくとも34カ国から現地を訪れていた多くの外国人も含まれる。

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ネパールのトリシュリ川に沿って設置されている複数の水力発電所では、作業員150人以上が地下トンネルに閉じ込められているおそれがある。
その一つのトリシュリ3A水力発電所では4日、まずサンジャヤ・シャーさんとカビール・マハルジャンさんが救出された。ネパール電力公社(NEA)によると、2人は両手足に負傷しており、トンネルをはって移動した影響が考えられるという。
ネパール首相府は、「2人目に救出されたカビール・マハルジャンは危篤状態で、カトマンズの陸軍病院で治療を受けている」と発表した。最初に救出されたシャーさんも、同じ病院で検査を受けることになるという。
NEAはBBCに対し、少なくともほかに39人の救出が期待されていると話した。4日になって救助隊が、トンネル内で複数の人の声を確認したという。
現地メディアによると、トンネル内で人の声を確認した救助隊は「パニックしないで。みなさんを助けるためにやってきた」と呼びかけた。するとトンネルの奥から「わかった」という「かすかな返事」が聞こえたという。
2人の救出に先立ち、救助隊はトンネルをふさぐがれきの中を50~60メートル掘り進んでいたと、掘削の専門家はAFP通信に話した。

当局によると、最初に救出されたシャーさんは会話ができない状態だが、2人目のマハルジャンさんは救助隊に向かって「笑顔を浮かべ、感謝していた」という。
シャーさんはNEAの機械部門の現場監督で、同僚のスレシュ・チョードリさんはBBCに、「本当にうれしい。この知らせを待っていた。おかげでほかの人たちも生きて救出されると期待が持てるようになった」と話した。
救出されたマハルジャンさんの妻ヒラショヴァさんはBBCネパール語に、夫が生きて見つかったことについて、「フェイスブックで写真を見た。本当にうれしかった。夫はカトマンズの陸軍病院に搬送されるので、私も今から病院へ向かう」と話した。
「家族はこの10日間、食事がまともにのどを通らなかった。とても怖かった。でも今はみんな喜んでいるし、涙も出ている」
マハルジャンさんのきょうだい、アミール・マハルジャンさんは「本当にうれしい」、「気持ちが軽くなった」とAFP通信に話した。

7月26日に土石流が起きると、巨大な水と土砂の壁が下流へと押し寄せ、建物や道路、車両をのみ込んだ。発生原因について、科学者たち調査を続けているが、この災害は氷河の崩壊によって引き起こされたと考えられている。気候変動が要因の一つだった可能性もある。
















