フィリピン南部沖で地震、沿岸部で複数の建物倒壊 日本でも津波注意報

画像提供, フィリピン赤十字社/EPA
フィリピン南部ミンダナオ島の沖合で午前7時37分(日本時間同8時37分)ごろ、強い地震が発生した。警察は、少なくとも3人の死亡と5人の負傷を確認したと発表した。日本では気象庁が同日午前9時過ぎ、この地震について茨城から沖縄諸島まで日本の太平洋側の各地に津波注意報を発令した。
フィリピン火山地震研究所によると、地震の規模はマグニチュード(M)7.8。現地時間午前11時までの間に、M1.3~6.7の余震が138回繰り返された。
同研究所によると、午前7時42分から同8時45分までの間に、ミンダナオ島南部沿岸の6地域で津波が観測された。最大の波の高さは1.4メートルだったという。
現地警察によると、地震の影響で37棟の建物が破損した。そのほとんどが店舗や事業所だという。
地震を受け、フィリピン当局は沿岸地域からの避難を命じた。地元当局によると、震源地付近の沿岸サランガニ州で、停電および通信の途絶が発生している。
米当局もまた、「インドネシア、フィリピン、パラオ、台湾、パプアニューギニアの沿岸で広範囲にわたり危険な津波が発生する可能性がある」と警告した。
米地質調査所(USGS)によると、パラオ、フィリピン・ダバオ、インドネシア北スラウェシ州でそれぞれ高さ数センチの津波が記録された。震源地から約200キロ離れたダバオでは、約50センチの波が観測されたという。
一方、グアムおよび北マリアナ諸島に対して先に発令されていた津波注意報は解除されたと、USGSは発表した。
震源地に近いフィリピン南部のジェネラルサントス市では、国民に人気のファストフードチェーン「ジョリビー」の少なくとも2店舗など、複数の建物が倒壊する様子が撮影されている。
現地当局の幹部は、「複数の建物が倒壊した」ものの、「救助活動に追われているため」その数は把握していないとした。
フィリピン赤十字社はすでに現地で救助活動を開始し、「最高警戒態勢」にあると明らかにした。メンバーが「構造物の損傷を評価」し、避難および救援活動の調整を行っているという。
フィリピンの中央防災機関、市民防衛局(OCD)のディエゴ・マリアノ報道官は、被災地からの報告では電力や通信など主要インフラに「重大な被害」が出ている様子だとして、死傷者についても報告を注視していると述べた。
報道官はさらに、住民に対し、自宅やその他の建物、特に損傷した様子がうかがえる建物には、入らないよう注意を促した。
フィリピン民間航空局によると、ジェネラルサントス空港は、安全確認のため運航を停止している。
運輸省によると、ミンダナオのその他の空港は通常通りの運航体制だという。






