アメリカ軍、イラン攻撃続ける ホルムズ海峡は開かれていると主張

動画説明, 米軍、新しいイラン攻撃映像を公開
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アメリカ中央軍は12日、イラン攻撃をさらに続けたと発表した。米軍はそれに先立ち同日、ホルムズ海峡は開かれていると主張し、海峡の航行にはイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)による追跡監視が伴うというイランの主張を否定した。これに先立ちイランは、ヨルダンの米軍基地を攻撃したと発表した。

中央軍は、「米東部時間12日午後5時(日本時間13日午前6時)、民間の船員や商船によるホルムズ海峡の自由な航行を引き続き妨げるイランに対し、追加の攻撃を開始した。全軍の総司令官は、イランの軍隊に責任を取らせるための攻撃を指示したと発表した

中央軍はこれに先立ち、「外国船舶によるホルムズ海峡の航行には、イランの部隊による特定と追跡と監視が必要だとIRGCの司令官は国営メディアで述べた」としつつ、これを否定。「イランはホルムズ海峡を支配していない。海峡は依然として国際水路だ」と主張していた。

米軍の攻撃についてイランのIRNA通信は12日午後、「敵」がゲシュム島に向けてミサイルを発射したと報じた。ゲシュム島はペルシャ湾にある戦略上の要衝で、IRGCの重要な基地がある。

両国の対立激化は、イランが6日と7日にかけて海峡を通過する商船を攻撃したことをきっかけに始まった。イランは、自分たちが承認していない航路を使っていた商船を攻撃したと主張している。

イランはホルムズ海峡の支配権を確立しようとしており、12日未明には「この地域におけるアメリカの介入が終わるまで」ホルムズ海峡を当面封鎖すると発表した。

IRGCは同日、地域全体の米軍基地や同盟国に対して広範囲にわたる攻撃を展開。紛争の規模を拡大させた。

イランのイスラム革命防衛隊がホルムズ海峡通航のため指定した航路の地図。イランとオマーンの間にあるホルムズ海峡を通航するための指定ルートが、赤色で示されている。航路はイランのゲシュム島とララク島の近くを通過し、円形で示した「危険水域」を避けながら、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ

米中央軍は米東部時間11日夜には、IRGCの部隊がキプロス船籍の船舶を「公然と攻撃した」ことを受けて、「今週3回目の攻撃」を実施したと発表。「イランは、商業船舶に対する先の攻撃の責任を問われた後、覚書を順守していることを示す新たな機会を与えられた。しかし、再びそれに失敗した」と述べた。

このキプロス船攻撃についてイギリスの海上貿易業務調整機関(UKMTO)は、軍当局から、乗組員が船を放棄せざるを得なくなり、救命ボートに乗っているとの連絡を受けたと発表した。

中央軍はその後、この「今週3回目の攻撃」では、ミサイル基地やドローン基地、通信網、沿岸監視拠点など、イランの軍事目標140カ所を標的としたと発表した

ピート・ヘグセス米国防長官は、「イランは誤った選択をした。今、その代償を払っている」とソーシャルメディアに書いた。

この攻撃についてIRGCは、アメリカが「(イラン)南部沿岸の複数の沿岸基地と通信塔」を標的にしたと発表。報復の「第1段階」としてイランは、ヨルダンのプリンス・ハッサン空軍基地を攻撃し、基地の指揮統制センターとMQ9ドローン格納庫を破壊したと発表した。

アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェート、オマーン、バーレーンはいずれもイランからのミサイルとドローン攻撃に対応したと発表した。

BBCはヨルダンへの攻撃について、米中央軍にコメントを求めている。

アメリカとイランの停戦交渉を仲介したカタールは4月以降、攻撃されていなかった。UAEも5月以降、攻撃を受けていなかった。

イランの国会議長で、アメリカとの交渉団を率いるモハマド・バゲル・ガリバフ氏は12日、ソーシャルメディアに「一方的な取引の時代は終わった。もう言ったはずだ。約束を守るか、代償を払え。現実がドアをたたいている」と書いていた。

今回の戦闘再開により、先月締結された覚書に基づく暫定的な停戦が危うくなっている。停戦の覚書は、海峡の通行を再開し、最終的には紛争を恒久的に終結させることを目的としていた。

ドナルド・トランプ米大統領は8日、イランの攻撃によって覚書は「おしまい」だと発言。これに対してイランのアッバス・アラグチ外相は、アメリカによる攻撃は覚書に対する「露骨な違反」だと非難した。

他方、トランプ氏は、仲介者たちが交渉プロセスを再開させようとしているとして、協議は継続するとも発言している。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、米政府高官の話として、ホルムズ海峡でイランが商船を攻撃したのは、イラン政権内の強硬派が交渉を妨害しようとしてのことだと、イラン政府が主張していると伝えた。