アメリカが新たにイラン攻撃、イランはホルムズ海峡を当面閉じると発表

崖を背に船が2隻、洋上に浮いている

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画像説明, ホルムズ湾に浮かぶ船舶(9日、オマーン・ムサンダムから撮影)
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アメリカ中央軍は12日、「今週3度目」のイラン攻撃を実施したと発表した。イランがキプロス船籍の船を「公然と攻撃」したことを理由としている。これに先立ちイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は同日未明、「この地域におけるアメリカの介入が終わるまで」ホルムズ海峡を当面封鎖すると発表した。

米中央軍は、IRGCの部隊がキプロス船籍の船舶を「公然と攻撃した」ことを受けて、「今週3回目の攻撃」を実施したとソーシャルメディアに発表

「イランは、商業船舶に対する先の攻撃の責任を問われた後、覚書を順守していることを示す新たな機会を与えられた。しかし、再びそれに失敗した」と中央軍は述べた。

中央軍はさらに、攻撃されたコンテナ船「ギャラクシー」号について、機関室が大きな損傷を受けた結果、「航行を続られなくなった」として、民間人の乗組員1人が行方不明になっていると書いた。

イギリスの海上貿易業務調整機関(UKMTO)は、軍当局から、乗組員が船を放棄せざるを得なくなり、救命ボートに乗っているとの連絡を受けたと発表した。

テヘランの街路で、オートバイに乗った男女が、最高指導者モジタバ・ハメネイ師の大きな肖像画の前を通り過ぎる

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画像説明, モジタバ・ハメネイ師は、2月末に紛争が始まって以来、公の場に姿を見せていない。

これに先立ちイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は12日未明、「この地域におけるアメリカの介入が終わるまで」ホルムズ海峡を当面封鎖すると発表した。国営メディアが伝えた。前日には、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が、米・イスラエルの攻撃で2月末に殺害された父アリ・ハメネイ前最高指導者について、「必ず復讐(ふくしゅう)しなくてはならない」との声明を出した。国営テレビで声明が読み上げられた。モジタバ師は戦争前から公の場に姿を見せておらず、父を殺害した攻撃で重傷を負ったとのうわさがある。

IRGCは、イランによる海峡の封鎖を受けてアメリカがいかなる「侵略」行為に及んだ場合でも、「厳しい対応」で応じ、地域内の基地を新たに標的にすると警告した。

IRGCはさらに、海峡内でイランが承認した航路から逸脱したとする別の船舶について、警告射撃を行ったと述べた。

ホルムズ海峡では6日と7日、オマーン領海内の米国が推奨する航路を通過しようとしていた商業タンカー3隻が攻撃を受けた。イランは繰り返し、唯一の「安全な」航路はイラン領海内を通る別の航路だと主張している。

これを受けてアメリカがイランを連日攻撃。イラン当局によると17人が死亡、115人が負傷した。イランはこれに対し、湾岸地域のアメリカの同盟国に対する攻撃で応じた。

これを受けてドナルド・トランプ米大統領は、両国が6月17日に署名した停戦への覚書は「おしまい」だと宣言。イランのアッバス・アラグチ外相は、アメリカが停戦合意に違反したと非難した。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、米政府高官の話として、ホルムズ海峡でイランが商船を攻撃したのは、イラン政権内の強硬派が交渉を妨害しようとしてのことだと、イラン政府が主張していると伝えた。

米政府関係者の一人はCBSに対し、「(イラン側は)交渉の場に戻ってきて、『自分たちのしくじりだ。間違えた。話し合いを続けよう』と言った」のだと語った。

複数報道によると、アメリカの当局者は10日に記者説明を行い、仲介者を通じてイラン指導部に対し、海峡の開放を宣言する声明を発表するよう求めた。さらに、商船への発砲を停止するという声明も、仲介者を通じて要求したという。

最高指導者は「復讐」誓う

多くの人がアラビア文字の入った赤い旗を掲げており、中央では一人の男性が、座るハメネイ師と後ろに立つ息子モジタバ師の写真を持ち上げている

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画像説明, 故ハメネイ師は10日、故郷マシュハドで埋葬された。4日から葬儀では、トランプ米大統領の暗殺を求める声が各地で相次いだ

故ハメネイ師の葬儀は4日から始まり、10日未明に同国北東部の聖地マシュハドに埋葬された。葬儀でモジタバ師の姿は確認されず、今回の声明が葬儀以来初のメッセージだった。

声明でモジタバ師は、「我々は、殉教した指導者およびこれら二つの戦争におけるすべての殉教者の血に対し、犯罪的で恥辱にまみれた殺害者たちへの復讐を誓う」と述べ、「この問題は、私個人や他の当局者の存在に依存するものではない。我々が存在しようとしまいと、それは実現する」と強調した。

故ハメネイ師の葬儀に参加した多くのイラン人は、トランプ米大統領の殺害を求めるプラカードを掲げていた。トランプ大統領は11日、そのような計画があれば、アメリカは報復としてイランの「あらゆる地域を壊滅させ、破壊する」と警告している。

米紙ウォールストリート・ジャーナルおよびその他の米メディアは今週、イランが最近、米大統領暗殺計画を立案したとの情報をイスラエルがアメリカ政府に提供していたと報じた。

しかし、トランプ氏は、イラン政権が新しい暗殺計画を立てたことや、イスラエルが情報源だということを否定した。大統領は米紙ニューヨーク・ポストとのインタビューで、自分は「長い間、(イランの)暗殺対象リストの第1位だった」と述べた。

この戦争は、2月28日の米・イスラエルによるイラン攻撃で始まり、それを受けてイランはイスラエルと湾岸地域の米国の標的および同盟国を攻撃した。

アメリカとイランは6月17日、戦争終結に向けた協議を促進することを目的とした覚書に署名した。