イスラエル野党、ネタニヤフ首相が選挙の正当性を損なおうとしていると非難

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トム・ベネット記者(エルサレム)
イスラエルの主要野党指導者ガディ・アイゼンコット氏とアラブ系政党の指導者らは29日、総選挙で外国の干渉があったと主張しているベンヤミン・ネタニヤフ首相を非難した。
ネタニヤフ首相率いる与党リクードは28日、イスラエルのアラブ系政党が、27日に投票があった選挙を「盗んだ」と非難した。国内治安機関のシン・ベトは、これらの政党がカタールとトルコから違法な資金提供を受けていたかどうかを捜査している。
カタールの外務省は、これらの「ばかげた危険な」主張を否定し、イスラエルの政治家たちがカタールに対する偽情報キャンペーンを行っていると非難した。
イスラエル議会(クネセト、定数120)の選挙では、開票が終了し、ネタニヤフ首相率いる与党陣営もユダヤ系の野党側も議席の過半数を獲得できなかったことが明らかになった。
発表された最終結果によると、ネタニヤフ氏の陣営は53議席、アイゼンコット氏の陣営は48議席を獲得した。
一方、アラブ系の政党連合「統一アラブリスト(ラアム)」と「ジョイント・リスト」は、アラブ系有権者の投票率の急上昇を受け、予想を上回る過去最多19議席を獲得。政権樹立の鍵を握る勢力となっている。
中央選挙管理委員会(CEC)は29日、外国からの干渉の「深刻な疑い」について治安機関シン・ベトに調査を依頼したと発表。これを受けてリクードは、有権者がアラブ系政党に投票するよう「買収」されたと主張した。
アラブ系の両政党連合は、この主張を強く否定している。
ネタニヤフ氏を批判する人々は、同氏がアラブ系政党の正当性を否定することで、アイゼンコット氏がアラブ系政党と連携することを政治的に不可能にしようとしているとみている。現状では、アラブ系政党との連立が、アイゼンコット氏の野党陣営にとって政権を握る唯一の道筋となっている。

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イスラエルのメディアによると、中央選挙管理委員会に、カタールがアラブ系コミュニティーの投票率向上を目的とした資金提供を行ったとの訴えが持ち込まれた。カタール外務省は、この主張を「断固として」否定した。
ネタニヤフ首相率いるリクードは、これらの疑惑を「政治的な大地震」であり、右派政権を転覆させるための「民主主義への攻撃」だと位置づけている。
しかし、シン・ベトは後に、今回の捜査は合法的に投票したコミュニティー全体を巻き込むものではないと明言。中央選管のディーン・リブネ事務局長代行も、「選挙の公正性を組織的に侵害したという疑惑には根拠がない」と述べた。
捜査について説明を受けたアイゼンコット氏は、「何が起こったのか、あるいはそもそも何かが起こったのかどうかを判断するには時期尚早だ」と述べたうえで、ネタニヤフ首相が「選挙結果の正当性を損なうための組織的かつ周到なキャンペーン」を展開していると非難した。
「ジョイント・リスト」に所属するバラド党のサミ・アブ・シェハデ党首は、リクードの主張を否定し、「敗者は人種差別的な血の中傷をでっち上げ、選挙結果を覆すために治安機関に武力行使を呼びかけている」と述べた。
ネタニヤフ首相によるアラブ系有権者や政党への攻撃は数日間続いている。同首相は選挙当日の長い時間を、ソーシャルメディアにアラブ系有権者の高い投票率はイスラエル右派にとって「緊急事態」であり「生死に関わる問題」だと投稿することに費やした。また、右派支持者に投票を促すため、投票所にいるアラブ系有権者のAI生成画像を共有した。
イスラエルの人口の約5分の1を占めているアラブ系イスラエル人は、その多くが自分たちをパレスチナ系イスラエル国民と称している。
これらの人々は長年にわたり、イスラエルの選挙をボイコットしてきた。投票は、自分たちを2級市民として扱う制度を正当化することになると主張してきたからだった。しかし27日の投票率は、ネタニヤフ首相率いるイスラエル史上最も右派的な連立政権を打倒したいという強い思いに突き動かされたものだった。
最終的な結果から、政権樹立の可能性のある選択肢は三つしかない。ネタニヤフ陣営とアイゼンコット陣営による国民統一政府、ネタニヤフ陣営にアイゼンコット陣営からの離反者を加えた右派連立政権、そしてアラブ系政党の支持を受けたアイゼンコット陣営主導の政権だ。
アイゼンコット氏とその陣営の議員のうち1人を除く全員が、これまでアラブ系政党との連立政権樹立を拒否してきた。だがここ数日、合意が成立する可能性がまだ残っているとの臆測が飛び交っている。
ヘブライ大学が実施した緊急世論調査によると、野党連合のすべての政党の有権者にとって最も人気のある選択肢は、アイゼンコット氏が統一アラブリスト(ラアム)と少数与党政権を樹立し、ジョイント・リストが外部から支持するというものだった。













