イスラエル、ハマス軍事部門トップを殺害と発表 ガザ市空爆で

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ラシュディ・アブアルーフ・ガザ特派員、イアン・アイクマン記者
イスラエルは26日、パレスチナ・ガザ地区北部ガザ市に対して大規模な空爆を実施した。その後、武装組織ハマスの軍事部門のモハメド・オデー司令官を殺害したと発表した。前任の司令官も、イスラエルが今月、同様の攻撃で殺害している。
地元の医療関係者や目撃者らによると、この夜の空爆では、ガザ市で最もにぎわう市場地区の一つにある住宅ビル「アル・カヤリ」の上層3階分にミサイルが直撃した。少なくとも3人のパレスチナ人が殺され、数十人が負傷した。付近は当時、イスラム教の祝日「イード・アル・アドハー(犠牲祭)」を前に、買い物客で混雑していたという。
イスラエルの軍部と治安機関シンベトは、数カ月にわたってオデー氏の動きを追い、隠れ家にしていた建物を攻撃したと発表した。また、2023年にハマスが主導したイスラエル南部での「10月7日の襲撃に参加し、オデーの側近の1人だったハマスのテロリストが保有する近隣アパート」も攻撃したとした。
ハマスはすぐにはコメントを出していない。
これに先立ちイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は、イスラエル国防軍(IDF)がオデー氏を標的としたとする声明を発表。同氏を「10月7日の攻撃の立案者の1人」だと説明した。
そして、「オデーは、多くのイスラエル市民とIDF兵士の殺害、拉致、負傷に責任があった」とした。
オデー氏の前任としてハマスの軍事部門の司令官を務めていたイッズ・アッディン・アル・ハッダード氏は今月、イスラエルによる別の空爆で殺害された。この攻撃も住宅用建物を標的としたもので、目撃者と地元関係者によると、少なくとも3人が殺された。

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ガザ市で空爆があった後、現場には救助隊が急行した。だが、被害の規模が大きく、周辺の混雑もあり、上層階に到達するのに苦労した。
目撃者らによると、少なくとも5発のミサイルがほぼ同時に異なる方向から建物を直撃した。
住民の1人は、攻撃の前に上空でヘリコプターがホバリングする音を聞いたと述べた。
現場の映像には、救急車や民間防衛隊が損傷した建物内を捜索し、近くに群衆が集まる様子が映っていた。
停戦中も続く攻撃、和平計画は停滞
イスラエルは昨年10月10日に停戦が開始されて以降も、ガザ全域で定期的に攻撃を行っている。
ハマスは繰り返し、イスラエルが停戦条件に違反し民間人を攻撃していると非難している。パレスチナ自治政府の保健省は、停戦中のイスラエルの攻撃による死者が800人以上に上ると報告している。
イスラエル政府は、ハマスの構成員を攻撃する権限があると主張。また、ハマスが武装解除を行っていないとして停戦合意に違反していると非難している。
アメリカが主導するガザ和平計画の後半部分は、いまだ発効していない。アメリカとイスラエルが今年2月にイランとの戦争を開始して以降、進展はさらに停滞している。
アメリカは今年1月に同計画の第2段階の開始を発表。第2段階では、戦後のガザ統治を官僚らによる暫定的な行政機構に委ねるとともに、ガザの非武装化と復興が進められるとしていた。
しかし、武装解除をめぐる協議は行き詰まったままになっている。一方、ハマスは警察組織を再稼働させ、権威を再び確立しつつあるように見える。
イスラエルは26日の声明で、「10月7日の虐殺に関与した者は誰であれ追及し続ける」と述べた。
ハマスが主導したこの攻撃では民間人を中心に約1200人が殺され、251人が人質としてガザに連れ去られた。
これを受けてイスラエルはガザへの軍事作戦を開始。ガザの大半を廃墟に変え、210万人の住民の多くが避難を強いられた。
ハマスが運営するガザ保健省によると、この作戦でこれまでに7万2744人以上がイスラエル軍によって殺された。この数字は国連なども信頼できるとみなしている。











